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新反則基準のガイドライン

財団法人日本アイスホッケー連盟レフェリー委員会では、2006年1月にカナダで開催されたU20世界選手権大会視察や、
IIHFレフェリースーパーバイザーとのミーティングなどから得られた情報を基に「新反則基準に関するガイドライン」を作成しました。 
 
新反則基準は、日本国内では、2006−2007年シーズンから導入いたします。 
 
ガイドラインに記載されている新基準は、現在判明している内容をまとめたものです。
正式な国内導入前に、IIHFにおいて今後若干の変更・修正が行われる可能性がありますことを
あらかじめお断り申し上げます。 
 
財団法人日本アイスホッケー連盟 
レフェリー委員長 福田 弥夫 
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◆新反則基準のガイドライン◆(2006年3月現在) 
 
● スローガン 
1. 選手のスキル・スピードを妨げる反則は厳しくジャッジする。 
2. パックキャリアに対しては、正当なボディーチェックのみが許される。 
3. ノンパックキャリアに対しては、いかなるオブストラクション(妨害行為)も許さない。 
4. 反則を誘うようなダイブ(アンスポーツマンライクコンダクト)に対しても厳しくジャッジする。 
5. スティックは、パックを扱う道具であり、相手選手を攻撃・妨害するための武器ではない。 
 
《〔可〕=許されるプレー・〔不可〕=反則を科すべきプレー》 
1.フッキング 
・ 背後よりスティックを使い、相手の体を引っ掛けたり押さえたりする行為=〔不可〕 
・ わきの下にスティックを入れて引っ掛ける行為=〔不可〕 
・ パックキャリアに対し自分の体をつけて(ボディーポジションをとる)、肩や腕を先に入れて押さえる行為=〔可〕(但し相手がパックをリリースしたら直ちに離れること) 
※ スティックは、パックをプレーするために使い、ブレード・シャフトを使って相手を妨害する行為をしてはいけない。 
 
2.スラッシング 
・ スティックハンドリングおよび身体的ダメージを与えるようなスウィングをする行為=〔不可〕 
・ 1〜2回程度で、プレーの進行に対し妨害とならないスウィングに対して=〔可〕 
・ パックキャリアに対してのブレード付近へのスウィング=〔可〕 
  
3.ホールディング 
・ 腕(手)を使い相手を抱え込む行為(たとえ片手でも抱えても)は、相手が倒れなくても動きを妨害した場合=〔不可〕 
・ 相手の横に位置し(ボディーポジションをとる)腕、肩を相手の体の前に入れて押さえる行為=〔可〕 
4.トリッピング 
・ スティックを相手の股間に入れて引っ掛ける行為は、相手が倒れなくても=〔不可〕 
・ パック、ブレードに先に当たってから足に当たって倒れてしまったもの=〔可〕(但し故意に足を引っ掛ける行為があれば=〔不可〕)=従来と同じ基準 
 
5.インターフェアランス 
※ ノンパックキャリアに対しては、スティックや腕を使わず、マークする行為のみが許される。 
・ お互いにボディ−ポジションをとり、体をつけて競り合う行為=〔可〕(但し一方的にボディーチェックをして倒す行為=〔不可〕) 
・ 相手の股間にスティックを入れて、次のプレーに対する動きを妨げる行為=〔不可〕 
・ ゴール前においては、体を使い相手を押し出す行為のみ=〔可〕(スティックをクロスに構えて相手を押し出すことは問題ないが、相手が倒れなくてもクロスチェックにより攻撃したり身体的なダメージを与えたりすること=〔不可〕) 
・ フェンス際の1対1の状況では、相手がパックをキープして入る間に、スティックを使わず相手の体を押さえる行為(但しホールドしてはいけない)、ボディーチェックをする行為、ポークチェック=〔可〕(但し相手がパックをリリースしたら直ちに相手から離れなければならない。そのまま押さえ込んだ場合=〔不可〕) 
・ パックをリリースしたプレイヤーに対するフォアチェックは直ちに行うこと=〔可〕(その際には、スティックや手を使ってホールドせずに、相手の体に対し正面にボディーポジションをとらなければならない。) 
・ ルーズパックを取りにいこうとするプレイヤーに対してのボディーチェックその他の妨害行為=〔不可〕(但し体に接触せずマークすることは=〔可〕) 
 
6.チャージング 
※パックをリリースした選手に対するフィニッシュチェックとLATE(時期の遅れた)チャージは違う。 
・ 相手がパックを離した後に、2〜3ストロークをつけ、さらに加速してチェックに行く行為=〔不可〕(これはLATEチャージとみなされる。) 
 
7.GKに対する反則 
 ・アタッキングプレイヤーが、ゴール前に位置(スケーティング)している際に、ディフェンディングプレイヤーがボディーチェックをし、その反動でGKを倒した場合=〔可〕 
 ・アタッキングプレイヤーが単独でGKにぶつかった際に避けようとした行為があった場合=〔可〕(故意でなくても避けようとする行為がなければ=〔不可〕) 

詳細は以下の日本アイスホッケー連盟のホームページをごらんください

□2005-2006年 国際アイスホッケー連盟ルール改正について